ことのは心理相談室のホームページの「Kokoro♪n」にお立ち寄り下さり
ありがとうございます。
Kokoro♪nは「心の音」。
その時々、心に響いたこと、浮かんだことを書き綴っています。
感謝って、本当に心が平穏な状態で自分が周りとの繋がりを改めて実感した時、
内側から湧いてくる想いなんだなぁと強く感じたことがありました。
周囲の応援もあって、何とか自分の窮地を切り抜けた青年がいました。社会人一年生です。
本人は気づいていない間接的な援助だったので
「こういう人たちも力になってくれていたんだよ」と
身近な知人が本人に伝えたら
それには触れず、話すことは終始自分の頑張りだったそうです。
いろいろな受け取り方があると思います。
私は聞きながら「それがまさしく今の(本人の)状態なんだな」と思うのと同時に
周りが見えないくらい余裕なく、孤軍奮闘している姿を想像しました。
そしてたまたまある日、
相談者のAさんが「夫に感謝できるようになりました」と
噛みしめるように話される場面に出会いました。
葛藤のプロセスを経て、ご自身の落ち着きを取り戻しつつある中での発言でした。
「そんな風に思ったこともなかった」と苦笑されていました。
ご主人に対して、足りないところばかり見ては不満に思っていたそうです。
「でも夫のおかげでこうして今の自分はいるんだなと思って・・」と少し照れるような、
でも柔らかい表情で話され、伺っているこちらも平和な心地良さを感じました。
「(相手から)感謝の一言もない」とか「感謝もできないようでは・・」と
嘆くことばも耳にしますが、
「感謝」って外側から強要されてもアウトプットできるものではないのですね。
だから感謝の気持ちって尊いし、純粋で澄んだエネルギーなんだなと。
感謝できることは心の状態を示すバロメーターかな・・って思います。
そしてそれに改めて気づかせていただきました。
付記
これは今年の始めに書き記し、ここに載せるつもりでおりましたが、
「新型コロナウイルス」で、そのタイミングを逸してしまいました。
ですが、Aさんにも目を通していただくなどお力添えのおかげなので、
時間のズレはだいぶありますが、今回掲載いたします。